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 Splinter Cell Xbox版とPS2版の比較

ユービーアイからXboxとPS2で11月27日に発売されることが決定したスニークアクションのトム・クランシーシリーズ スプリンターセル。
しかし同じゲームであるにもかかわらず、そのグラフィックや難易度はプラットフォームによってずいぶん違っています。そこでIGNの比較記事からXboxとPS2の違いを引用してみました。

 ゲームプレイ
Xbox版とPS2版では、単にハードスペックによってグラフィックのクオリティが異なるというだけでなく、ゲームプレイのスタイルもかなり違っています。
Xbox版はUbi Softのモントリオールオフィスで開発されましたが、PS2版は上海オフィスの開発で、ステージがデザインしなおされていたり、バランス調整されて難易度もXbox版よりもやさしくなっています。

たとえばCIAの建物に侵入するというミッションでは、Xbox版は敷地の庭からスタートして建物に侵入するのですが、PS2版では偽造IDが用意されていて、この部分は省略されてあっさり侵入できます。
このミッションはXbox版でもっとも難易度の高いミッションの1つですが、PS2版では大幅にやさしくなっています。

Xbox版とPS2版では部屋の配置も変更されていて、PS2版ではエリアが狭くなっていることがあります。
ナビゲーションしやすいようにドアの位置が変更され、Xbox版では起きるイベントがPS2版では省略されています。
たとえば警察署のミッションですが、燃えさかる建物に侵入するというシーンで、Xbox版ではドアから先へ進もうとすると屋根が崩れ落ちてきて、迂回させられるという場面があります(ゲーム的にはなくてもいいのですが、建物が炎に包まれていてとても危険だという演出になっています)。
しかしPS2版ではドアの位置が大幅に変更されていて、何事もなく次の部屋へ進むことができます。

またPS2版では敵のAIも、難易度が低くなるように修正されています。
Xbox版では誰もいない部屋で発砲すると、ほとんどの場合もっとも近くにいるガードが警戒態勢に入りますが、PS2版では何も起こりません。

このようにXbox版とPS2版では大きく違っていますが、一概にどちらが良いとは言えません。
Xbox版はゲームとしての難易度が高くてゲームオーバーになりやすく、同じミッションをやり直す必要が出てきます。これをやりごたえがあって面白いと感じる人もいるでしょうが、難しすぎると途中で投げ出してしまう人もいるでしょう。
一方でPS2版はバランス調整されてより万人受けするようになっていますが、簡単すぎて面白みに欠けると感じる人もいるでしょう。
どちらが良いかは個々人の判断によると思います。

 オリジナル要素
Splinter Cellはそれぞれのバージョンでオリジナル要素が用意されています。
Xbox版ではXbox Liveを利用したダウンロードミッションが配信されていて、いまのところKola Cell、Vselka Infiltration、Vselka Submarineという3つのオリジナルミッションがプレイできます。

PS2版では原子力発電所を舞台にしたミッションが用意されているほか、4分以上にもなるオープニングムービーやミッション中に挿入されるムービー、新武器も追加されています。
オープニングムービーはフランスの映画監督Florent Emilio Siriが手がけていて、音楽はプラハ交響楽団が演奏しています。英語版のオープニングムービーは海外のSplinter Cell公式サイトからダウンロードすることができます。

また日本では発売されませんが、GC版はGBAと連携して、GBAをOPSATとして利用することができます。
PC版だけが、本編はXbox版と同じでダウンロードミッションがないため、オリジナル要素がありません。

 操作性とサウンド
ボタン配置が若干異なるものの、操作性はXbox版もPS2版も変わらないようです。
どちらもプレイする人がいたら、どちらを先にプレイしたか(どちらのボタン配置に先に慣れたか)によって左右されるくらいでしょう。

サウンドはわずかな差異ではありますが、もともとXbox向けに開発されていただけあって、Xbox版の方がまさっているようです。
Xbox版はドルビー5.1チャンネルに対応していますし、ゲーム内のサウンドがよりはっきりしています。
ただスプリンターセルはスニークアクションで、できるだけ隠密に行動するためにも敵の動きを察知するためにも、音が重要になってきます。それだけにPS2版でもかなりクリアで、微妙な音もちゃんと聞き取ることができます。

 グラフィック
2つのバージョンでもっとも大きな違いがあるのはグラフィックです。
この違いはゲームバランスのようにどちらが良いと決められないものではなく、Xbox版に対してPS2版が劣っています。
Splinter Cellはグラフィックだけがウリのゲームではなく、ゲーム性やストーリーも大きな魅力ですが、グラフィック(特に光と影の演出)がアピールポイントであることには変わりなく、この違いは無視できません。

Splinter CellはUnrealエンジンを使用していて、Xboxでもっともきれいに見えるようになっています。
もともとXboxでの発売を前提に開発されたこともあって、ライティングエフェクトやナイトビジョンもXbox向けに最適化されていて、Xboxではつねに秒間30フレームでプレイできます。

PS2版ではXbox版にあった強力なライティングモデルやシャドウモデルがなく、ほとんどのライティングエフェクトは擬似的でグリッチも見られます。特定のエリアでは、遠くにある動いている光源によって物体に生じるべきリアルタイムの影が、突然動きを止めることがあります。これはグラフィックエンジンが光源の計算を止めてしまうからで、突然あたりが真っ暗になってしまいます。
テクスチャとフレームレートのクオリティもひどくて、Xbox版では継ぎ目やタイルが表示されている天井が、PS2版ではのっぺりしたテクスチャに覆われることがあります。
PS2版のフレームレートは最大60フレームとなっていますが、高レートになることはほとんどなく、フレームレートが目に見えて上下します。

グラフィックの違いは文章だけでは実感できませんから、ここで実際に2つのグラフィックを見てもらいましょう。左側がXbox版で右側がPS2版の画像です。
画像をクリックすると大きなサイズで閲覧できます。


この画像では両プラットフォームでライティングやテクスチャがどれくらい違うかがわかります。Xboxのライティングはぼんやりとしていて、印象的なライティングモデルであることが見て取れます。


まったくグラフィックは違いますが、これは同じ部屋の画像です。おそらくポリゴン数の問題でしょう。PS2版では防音装置が取り除かれています。


この画像ではPS2版の暗がりの表現が擬似的なものであることが見て取れます。またPS2版では壁にからまる葉などのテクスチャが省略されています。
またXbox版では門の上にある明かりがつねに揺れているのですが、PS2版ではカメラの位置によって動きを止めてしまいます。


この画像ではXbox版とPS2版のライティングやシャドウの違いをはっきり見ることができます。Xbox版では燃え盛る炎やその照り返しが表現されていますが、PS2版では省略されています。


ナイトビジョンの画像です。PS2版ではテクスチャが省略されているだけでなく、Xbox版に存在しているオブジェクトもありません。

 ロード時間、セーブ、特典映像
最後にゲームの読み込み時間、セーブの数、特典映像の内容を比較します。

まず読み込み時間ですが、XboxとPS2をぞれぞれ起動させてからメイン画面までのロード時間、ミッション1警察署のロード時間を計測しました。
各ハードのロゴが消えてからメイン画面までのロード時間(ムービーシーンはスキップしています)は、Xbox版が16,7秒、PS2版が27秒です。
ミッション1のロード時間はXbox版が15,6秒、PS2版が25秒です。ただしPS2版ではミッションスタート時のフェード効果がゆっくりで、はっきり画面が見えるまでの時間は30秒くらいになります。

次にセーブできるデータの数です。Xbox版はハードディスクが搭載されているのに、各プロフィールごとに3つまでしかセーブできません。
これではセーブデータを上書きすることが多くなるため、危険な状態でセーブしてしまい(弾薬がほとんどない、ヘルスが少ないなど)、ミッションを一からやり直す危険性が増えてしまいます。
PS2版ではメモリカードに10個までセーブできます。

特典映像ですが、Xbox版にはプロダクションノートやアニメーター、プログラマー、ミュージックコンポーザーといった開発者へのインタビュー、サム・フィッシャーへのインタビューなど、数多くの映像が収録されています(XNEWSで特典映像にどんなものがあるかをリストアップしています)。
PS2版ではこれらのうち、サム・フィッシャー役のMichael Ironsideさん(映画俳優でスターシップトゥルーパーズのラズチャック役などを演じています)へのインタビューとサム・フィッシャーへのインタビュー(実写とCGを合成したもの)だけが収録されています。

ただし日本語版ではこれらの特典映像の収録は未定となっているので、収録されない場合は結果的に差異はなくなります。

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