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 XNEWSゲームレビュー コール・オブ・デューティ 2(英語版)

 コール・オブ・デューティ 2(CoD2)は第二次世界大戦を舞台にしたFPSで、2003年のゲーム・オブ・イヤーを獲得した前作コール・オブ・デューティの続編です。
 プレイヤーはソ連、イギリス、アメリカの一兵士として、東部戦線やアフリカ戦線、ノルマンディ上陸作戦などでナチスドイツと戦います。

 北米ではXbox 360のローンチタイトルとして発売され、2005年12月にはXbox 360部門の売上げ1位に、2006年1月にはゲームソフト総合で売上げ1位となり、現在のところ(2006年2月18日)アメリカで最も売れているXbox 360 タイトルです。
 日本ではコナミから発売予定ですが、いまのところ発売は未定で、今回はリージョンフリーの北米版でのレビューとなります。

 戦場のリアリティを再現
 CoD2の最大の魅力は第二次世界大戦の戦場の現実がリアルに描写されていることでしょう。
 それは単にグラフィックがリアルというだけではなく、優秀な敵味方のAI、飛び交う銃弾と怒号、スクリプトによる映画的な演出、当時の映像や音声を使用した幕間の解説などによる総合的なものです。これらが合わさることで実際に一兵士として戦場にいるかのような感覚に襲われます。

 AIは敵味方ともよくできていて、遮蔽をとって射撃してくるのはもちろん、相互支援もきちんと行います。
 プレイヤーはほぼすべてのミッションで味方の兵士とともに行動するのですが、こちらが援護射撃している間に味方が移動、あるいは味方が射撃している間に移動といったことが可能です。ただし味方への指示は行えないので、プレイヤーが味方の行動に合わせることになります。
 また敵側も機関銃やサブマシンガンでこちらを足止めし、こちらが隠れている場所へ手榴弾を投げ込んでくるといった行動を取ってきます。

 CoD2ではサウンドによるリアリティの追求も強化されています。ミッションの遂行中はBGMは流れないのですが、その代わりに敵味方の怒号がつねに聞こえています。
 戦争映画では戦闘中に兵士が声をかけ合っているシーンが見られますが、CoD2でも「リロード中!カバーしろ」、「敵歩兵が右側面から接近中」、「手榴弾だ!後退しろ」、「左側から回り込め」など、状況に合わせた会話が英語とドイツ語で飛び交います。

 また前作CoD1ではスクリプトによる映画的な演出が効果的に使われていましたが、今作でもそれは健在です。
 特にノルマンディ上陸作戦の冒頭では、海岸へ向かう上陸用舟艇で緊張して吐いてしまう兵士、倒れた兵士を背負ったまま機銃で射殺される衛生兵、足を滑らせて崖から落下する兵士などが描かれ、まさに戦争映画を鑑賞しているかのようです(PC版になりますが、このシーンはE3 2005で公開されています)。

 さまざまな戦場を舞台にした自由度の高いミッション
 CoD2では大きくソ連編、イギリス編、アメリカ編の3つのパートに分かれていて、1941年からドイツ降伏直前まで時系列で進み、各パートでそれぞれ主人公も戦場も変わっていきます。
 ゲームは1941年のソ連編からはじまり、ジャガイモを使った手榴弾の投げ方など基本的な操作を覚えるチュートリアルの後に、雪に覆われたモスクワ近郊とスターリングラードで戦闘。中には工業パイプをつたって味方のところまで移動するといったミッションもあります。
 続いて1942年からのイギリス編で、北アフリカ戦線のエジプトやリビアでロンメル軍団と戦闘。間にアメリカ編を挟んでフランス・カーンでの市街戦を戦います。イギリス編では前作にもあった戦車によるロンメル軍団との戦車戦が用意されています。
 最後は1944年からのアメリカ編で、ホック岬でのノルマンディ上陸作戦からはじまり、終戦数日前のライン渡河作戦で終わります。
 PC版ではどのミッションから進めるのかプレイヤーが選択できましたが、Xbox 360版ではプレイするミッションの順番は固定されています。

 SFを題材にしたFPSではストーリーを転換させ、敵を変えることでプレイヤーを飽きさせないという手法が取られることがよくあります。たとえばHaloでは前半がコヴナントとの戦い、後半がフラッドとの戦いになっています。
 もちろん第二次世界大戦をリアルに扱ったCoD2では、敵は最後までナチスドイツ軍で、そういった手法はとれません。しかし変化に富んだ戦場やさまざまなミッションによって、つねにプレイヤーは新鮮さを感じることができます。

 戦場は雪に覆われた街、灼熱の砂漠、肥沃なヨーロッパの大地と変わっていきますし、ミッションの内容もドイツ軍の立てこもる建物の制圧、爆発物やバズーカ砲による対戦車戦闘、塹壕戦、押し寄せるドイツ軍への防戦、高所からの狙撃などさまざまです。
 また敵陣の制圧ミッション後は、一転して反撃してくるドイツ軍に対し援軍が到着するまで持ちこたえるなど、状況がめまぐるしく変わり、飽きを感じるどころか息つく暇もありません。ミッションのロード時間が短く、テンポよく進めていくことができます。
 主人公は歩兵で基本的には携行できる火器での戦闘になるのですが、戦車に乗り込んでの戦闘や対空砲によるナチス空軍機の迎撃、砲兵への射撃管制、敵装甲車を強奪しての逃亡といったシーンもあります。
 ただ乗り物に関して欲をいえば、PC版前作の拡張パック・ユナイテッドオフェンシブにあった爆撃機の銃座や高速艇のような新奇さはありません。まったく新しいシチュエーションがワンポイントであるとよかったかもしれません。

 各ミッションのマップは広く、多くの場合に目標地点までいくつかのルートを取ることが可能です。特に入り組んだ街中での市街戦ではさまざまな道筋が考えられます。
 前作はほぼ一本道で、ルートから少しでも離れると「地雷地帯に踏み込んだため爆死」してゲームオーバーでしたが、今回はルートの選択がプレイヤーの戦術の見せ所です。
 ルートを考える上でキーになるのがスモークグレネードです。機関銃座など敵の銃火が激しくて進めない場合、スモークグレネードで煙幕を張って煙にまぎれて前進することができます。

 また同じ場所に長くとどまっていると、ドイツ軍も迂回してきて思わぬ所から攻撃を受けることがあります。
 迂回攻撃を行う際などに少し気になるのは味方の行動です。AIは優秀でたいていの場合は援護してくれるのですが、プレイヤーの思った通りに動いてくれるわけではありません。トム・クランシーシリーズのFPSとはタイプが違うので仕方ないのかもしれませんが、AIとコミュニケーションがとれればラクに進めるのにという場面も(特に難易度を上げると)あり、簡単な指示出しができるとより戦術性が高まったでしょう。

 PC版に遜色ないグラフィックと数値を廃した体力システム
 CoD2のグラフィックは、PGR3やDOA4ほどではないものの十分に綺麗で、Xbox 1やPS2とは一線を画しています。特に煙やもやの表現が秀逸で、戦車の巻き上げる砂ぼこりや爆煙ただよう市街地など、戦場の空気感がうまく描かれています。
 CoD2はPCでも発売されていますが、PCで最高画質を選んだ場合と同じグラフィッククオリティで、フレームレートも60フレームで安定しています。

 操作はオーソドックスなFPS方式で、左右のスティックで移動と視点、右トリガーで発砲です。またチュートリアルにない操作をはじめて行う際には、画面上にヘルプが表示されるので、とまどうことはないでしょう。またゲーム中はいつでも当面の目標を確認できますし、目標地点は画面上のレーダーに表示されています。
 難易度は4段階用意されていて、FPSに慣れた人ならノーマルであまり詰まることなくクリアできますし、イージーなら敵のただ中へ突っ込んでいっても進めます。一方でベリーハード(ベテラン)は歯ごたえ十分で、銃弾を1、2発浴びただけでも死亡するため、ノーマルならばなんてことのない場面でもかなり慎重に行動する必要があります。
 セーブは自動ですがこまめにチェックポイントがあり、死亡してもたいてい直前の場面から再スタートできます。
 また北米版ではメッセージ、会話ともに英語ですが、ゲーム中にポーズしてミッションの目標を確認できますし、複雑なミッションやこれといったストーリーもないので、英語が分からなくてもプレイに支障はないでしょう。

 CoD2のシステム面で特徴的なのは、前作にあった体力ゲージの廃止でしょう。画面上には体力を表示する明確なものはなく、ダメージを受けると画面の周囲が赤くなり、主人公の息が荒く、鼓動が早くなるという演出で表されます。体力は敵の攻撃を受けずに一定時間じっとしていると全快するという、Haloシリーズのシールドのようなシステムです。
 従来の体力を数値で表すシステムでは、残り体力が少なくなるとマップを戻って回復アイテムを探すということがありましたし、体力が少ない状態で自動セーブされて進むことができなくなり、ミッションをはじめからやり直すといったこともありました。
 その点、CoD2のシステムならばスピーディにゲームが展開されますし、数値で表されなくなった分、リアルになっています。また自動で回復するといっても死にやすくなっているので、無茶な突撃を敢行するとたちまちゲームオーバーになります。

 CoD2はXbox Liveでのオンライン対戦にも対応していて、デスマッチやチームデスマッチ、CTFのほか、特定の地点を奪い合うヘッドクォーターや攻守に分かれて爆弾の設置・阻止を行うサーチ&デストロイといったゲームモードが用意されています。
 ただ残念なのはXbox Liveでは最大8人対戦となっていることです。PC版では最大32人対戦が可能で、Xbox 360のスペックを考えるとそれも可能なはずなので、今後のアップデートに期待したいところです。

 FPSゲーマーはマストバイのタイトル
 CoD2は演出の上手さ、爽快感、戦略性の高さ、グラフィックの美麗さと、前作に優るとも劣らないクオリティで、アメリカで売上げランキング1位になるのも納得の出来です。FPSゲーマーならば必買いのタイトルでしょう。
 PCでもプレイできるのですが、PCでXbox 360版と同じグラフィッククオリティにするためには最新ハードを揃える必要があり、Xbox 360の方がはるかにコストパフォーマンスがすぐれています。
 また難易度を調整すればFPS初心者でも十分に堪能できるので、Xbox 360のスペックの高さを知りたい人や戦争映画が好きな人にもおすすめできます。

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